tanto tempo 4匹の猫との暮らし

 日々の猫、ときどき旅とご飯の記録。

また会う日まで


先日のモロッコ旅行も猫三昧だったけれど
その中でも特に
今回は忘れられないニャンコとの出会いがありました。


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モロッコの西南、
マラケシュから車で3時間の海沿いの世界遺産の街エッサウィラは
アチコチにCD屋や楽器屋が並ぶ
ボブ・マーリーやジミ・ヘンドリックスに愛されたことで有名な音楽の街。

今回の旅で、猫が一番多かった街でもあります。


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メディナの中はどこを歩いても視界に入る猫の姿。
織物にじゃれついて遊んでいるこの仔猫も
初めはたくさんいる猫の一匹でした。
近づくと警戒して隠れちゃったので、最初のこの時はお顔も見れず終い。


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それが同じ日の午後、もう一度同じ場所を通りかかったら
さっきのニャンコが道の小さな凹みにハマってかくれんぼ?
まだ生後ひと月くらい、キトンブルーの目が愛らしい可愛コちゃん♡


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城壁の外側にはガードマン。
この門の内側がチビニャンコに出会った場所。

メディナの外は車も多いから、
内側のこの辺りがチビニャンコのテリトリーだったのでしょう。


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翌朝、昨日の場所に仔猫がいないなと思ったら
メディナのもっと奥まで進んだところで、
「ミヤウー、ミヤウー、ミヤウー」と仔猫の鳴き声。
見ると昨日の仔猫が大きな声で鳴きながら、よちよち歩き。
開店準備のお兄さんは仔猫を避けながらも、
洗剤の泡を立てながらモップで掃除。
仔猫の足にかかったら嫌だな・・・街の中は仔猫には危険がいっぱい。
心配でその場を動くことが出来ない私。


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「きっとお腹が空いているんだよ」
店の一人が近くでクリームチーズを買って来てくれました。
一生懸命に食べる仔猫。
でも、ここは昨日の場所からは随分遠い場所。

ママとはぐれてしまったのかな?
このコはこの先生きていけるのかな?

最初は元いた場所まで連れて返してあげようと抱き上げたんだけれど
思っていた以上の小ささに心が揺れてしまった。

このコを野良のままにしたくない。


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大音量で鳴き叫び、暴れる仔猫を胸に抱き、
ホテルまで約20分ほどの道
呆れ顔の周囲の目の中を、逃がさないようにしっかりと抱いて歩いた。

ちゃんと家族を見つけてあげられるのか?
まだ旅の途中。エッサウィラからCさんの家のあるフェズまでは約500キロ。
このコの体力は持つのだろうか??

ホテルで仔猫を見たCさんも最初はやや困惑顔だったけれど
最初に出て来た言葉は、心強いものでした。
「このチビに素敵な家族を見つけよう、長いライフをあげよう」
Cさん、ありがとう。

仔猫を洗って、残り物のヤギのチーズを出したら
お腹が空いていたらしく、食べる、食べる、食べる・・・。

そして、静かになったと思ったら、
安心したのか、疲れたのか
気持ち良さそうに可愛い顔で眠っていました(笑)


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最初の予定では、
モロッコに着いたら真っ先にフェズに行くはずだったんだけど
フェズの家が郊外でタクシーでないと行けないからと
レンタカーでカサブランカの空港に友達と二人で迎えに来てくれていました。
それが何故か(きっと久しぶりの運転が楽しくなったから?)
日程が短いのだし、せっかく車があるなら
このまま車で先にマラケシュまで行こうと言うことになり・・・
マラケシュまで来たのなら、エッサウィラも近いよね・・・
エッサウィラを回ってから帰ろう。

そしてやって来たエッサウィラ。

車があって良かった。
エッサウィラに来て良かった。


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出発前にひらめいて
丁度車の後ろにあった大き目のタッパーにホテルの前の砂浜で砂をもらって
チビニャンコと一緒に車に乗り込む。

落ち着かない態度を見て、何度か砂に入れると
さすがニャンコ。トイレを一発で覚えましたよ。
初めは小さな段ボールに入ってもらっていたのだけれど
あんまり鳴くので出してあげたら、ピタリと鳴き止みました。

こんなに小さいのに、あっという間にこの状況に適応して
本当はドキドキだと思うけど
私たちのこと、信じてくれたのかな
おチビちゃん、すっかり無駄鳴きをしなくなりました。


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海辺の町でお昼ご飯を食べ
陶器の町で買い物をして


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まだまだフェズは遠いから、途中の街で一泊。
チビちゃん、初めての夜なのにすっかり心を開いて
一緒に寝てくれました。

ただ、急に食べ過ぎたからか、
それともそれまでに食べていたものが良く無かったのかひどいゲリ。
お腹痛かったね。ごめんね。
ウーンウーン鳴きながら、ちゃんと覚えた砂のトイレにしたのは
オシッコのような液状の黄色いウンチでした。

終わった所をすぐに持ち上げないと
お尻にベッタリウンチを付けて歩き回るから
チビのトイレの気配がしたら、毎回そばでスタンバイ。
母ちゃんは全然眠れなかったよ。

夜中にリバースもしちゃったし、
きっとありつけた食べ物が美味しくて、食べ過ぎたのでしょう。

ヤギのミルクは猫のミルクに近いと聞いたことがあったからあげていたけれど
冷たかったのかも知れない。


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幸いなことに、モロッコは猫が多いと知っていたから
お腹を空かせた仔猫がいたら
あげようと思って持って来たカリカリが少し残っていました。

お湯で少しふやかして柔らかくしたら離乳食の出来上がり。

チビちゃん、これでご飯も大丈夫だよ。


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二日前は近づくことさえ出来なかった仔猫。
一日前、保護してすぐは鳴いてばかりいた仔猫が
すっかり懐いて、私の膝に登ってくるまでに。
可愛いなぁ♡♡ 本当はこのまま日本まで連れて帰りたいけれど
あまりにも遠いから・・・ごめんね。連れて行けないよ。
でも、絶対幸せにしてあげるからね。


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車はフェズに向けて走る走る。
チビは私の隣り、膝の上、足元・・・と場所を変えながら
ずっと良いコで寄り添ってくれました。


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延々と続く荒れた大地。
景色は素晴らしかったけれど
お友達が一緒だったおかげで、Cさんはずっとアラビア語。
何を言っているか全然分からなくて退屈だったから
チビがいてくれて助かったんだよ。
ありがとうね、チビ。


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そして夜、無事にフェズのお家に辿り着きました。
すっかり人に慣れたと思っていたけど
ママを見てビックリ! 知らない人はやっぱり怖かったんだね。


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Cさんとはこの通り大の仲良し。
彼は日本人に比べると少〜し体臭があります。
でも、チビからすればこの動物的な匂いが落ち着くらしく
Cさんの脇の匂いを嗅いで以来、Cさんにベッタリ。
潰してしまいそうで怖いからと、何度私のところに連れて来ても
気が付けばCさんの懐に入っちゃう(笑)
この安心した嬉しそうな顔に、ちょっとジェラシー。


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近くの大型スーパーに行った際に
仔猫用のフードを買って来ました。
美味しかったらしく「ウワゥ、ウワゥ」って言いながら
一生懸命食べるチビ。可愛いなぁ。
きっとこれまでまともな食事を摂れてなかったんでしょう。
食べられない日もあったに違いない。
でももう大丈夫。ご飯はいつもそばにあるからね。

新しい飼い主さんのために
同じフードとカリカリも買って婿入り準備。


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Cさんの伯母さまに旦那さまに先立たれた方がいて
とっても猫好きと聞いていたので、一人暮らしで寂しい彼女に
チビを託そうと言っていたのだけれど、
生憎しばらくフェズを離れているとのこと。
でも、モロッコ人はみんな猫好き。きっと誰かいるはず。

結局、フェズのメディナの中で一人で暮らしている
Cさんのお兄さんが里親になってくれることになりました。

別れの朝、チビをシャンプーで洗う。
初日は馴れていないチビを怖がらせたくなくてあまり丁寧に洗えなかったから・・・
ノミの付いていた身体から、ノミを洗い流すために。
鳴いて暴れるチビの細く尖った爪が刺さる。
痛かったけれど、今チビにしてあげられる最後のことだから。
ごめんね、ごめんねと言いながら洗い流した。
全部は取れなかったけど、ノミとり櫛もノミとりシャンプーも
手に入らなかったから、これで勘弁してね。

甥っ子のモハムッドも仔猫に会いたいとに遊びに来てくれました。
触りたいのにずっと見てるだけの優しいモハムッド。


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そして、彼が里親になってくれたAta
Ataに抱き上げられて、久しぶりに「ミヤウ!」と大きな声で鳴いた。
何度も怖い想いをさせてごめんね。でも、もう大丈夫だからね。
Ataは2年前来日したことがあって、
我が家のニャンコのことも可愛がってくれたし
ちょっと前まで猫を飼っていたと言うから大事にしてくれるはず。
Cさんと同じ匂いがするのか、チビも初日から顔のそばで寝ていたらしい。

日本語の名前を付けたいからと言ってもらったので
Cさんと相談して、
私たちが呼んでいたチビをそのまま名前にしてもらいました。

「大きくなるよ」と言う私にCさんは
「大きくなってもチビの中身はチビのまま。変わらないから」と。
ふむ。
分かったような、分からないような・・・。
でも、モロッコ人的にも呼びやすいようだから、
チビはチビで良いね♪

結局一緒にいたのはたった3日間。
人懐っこくて賢いチビはギンガに良く似ていました。
チビといる間はゲリのチビが心配であんまり良く眠れなかったけれど
チビの寝顔は異国で心細い私を癒してくれました。

可愛い可愛いチビ、大好きなチビ。
また絶対に会いに来るからね。
だから元気で長生きするんだよ。

長生きのために、人と同じ食べ物をあげないで欲しいと言う私に
Ataはキャットフード食べさせると約束してくれました。

チビ、私のことを忘れても良いから元気でいてね。
チビが忘れても私はずっと忘れないから。
ギンちゃんみたいな優しい男のコになってね。
大きくなったチビにいつか会える日を楽しみにしているね。


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Comment

2014.11.16 Sun 21:54  

可愛いチビちゃん
きっと また会えますね。
読んでたら なんだか 泣けてきました
conaさんご夫妻の優しさ・・・
別れの寂しさ
3日の間でも 猫さんの魔法は
すごい効き目なんですよね。
私も 未だに 小夏のことが心配です。
でも この仔達の幸せを 引き受けて下さった方を信じ!
元気で長生きしてくれる事を 祈りましょうね。


2014.11.17 Mon 07:53  

素敵なお話ありがとう♪
異国の風景の中で居ても仔猫の愛らしさは万国共通♡
2日目にも出会えた【縁】は、チビちゃんの【運】ですね。
確かにまだ乳歯の仔猫が独りで居場所を移動しているのを
見てしまったら…放っとけないですね…。
猫の多い街は、仔猫達の独り立ちも早いのでしょうか?
それとも…
遊んでいるうちに迷子になってしまったのでしょうか?
どちらにしても生き残るには【運】がなければ…

優しい旦那様のご家族に引き取られて良かった♪
遠い遠い異国に育つチビちゃんだけど
〈お便り〉が聞ける里親さんだし、
大事にしてくれる人に貰われて本当に嬉しいですね。

車で500km…街から街も遠いなぁ…。
でも、車での移動だったからこそ助けられた命、
不思議な絆を感じます。
クミンちゃんに顔立ちの似たチビちゃんは
conaさんの今回の旅の大きな宝物ですね♡

3日間でよかったかも…
それ以上一緒に居たら手放す時の辛さ倍増でしたね。

conaさん、
「何とかしてあげたい!」と言う他者への思いは
いろんな知恵で乗り切れるものですね。
元気に育ってね!異国のチビちゃん!

(外国に旅立つ時にカリカリ持って行ってた
conaさん…なかなか居ませんよ。)(笑)

2014.11.18 Tue 01:35  

チビちゃんとの出会いと別れ、暖かいお話し♪
なんだか嬉しくなりました(*^_^*)
ギンガくんに似ていたんですね…
ギンガくんがconaさんにSOS、家族を探してね…って会わせてくれたのかも…
きっとまた会えます(^^♪
キトンブルーの瞳、キレイですね☆

2014.11.18 Tue 12:04  

わぁ、優しいconaさんに出会えたなんて、ラッキーキャットですね。
そして、いい家族もできて!
寂し想いをしていた猫ちゃんが幸せになった、それだけで胸がポカポカします。

2014.11.22 Sat 17:02  コメントありがとうございます♪

ふ~ままさん

そうですよね。仔猫の愛らしいことと言ったら!
出来れば連れて帰りたかった。
チビは本当に賢く、人懐こくて可愛いコで
ギンガを思い出させるコだったから
余計に想いが強くなっちゃった。
そうですね。
里親さんに可愛がってもらってますね。
次回に会えることを楽しみに待つことにします。


風人さん

自由に街を行き交う猫が多い街は
みんなに可愛がられて
幸せそうに見えるけれど、
日本と違って自然の中で生きているから
去勢や避妊がない代わりに、弱ってるからと言って
手を差し伸べてはもらえない。
弱いものは淘汰されてしまうんです。
十年前、初めてモロッコに行った時、このエッサウィラで
ホテルのそばでうずくまっている仔猫が
翌日同じ場所で死んでいるのを見ました。
動物とはそう言うもの・・・
そんな文化の場所で、旅先で言葉も分からず、
何もしてあげられなかった。
今回も目やにで目が開かない仔猫もいました。
濡れティッシュで拭ったけれど
それくらいではどうにもならなかった・・・。
チビはとても元気そうだったけれど
親とはぐれたのなら生き残れない。
そう思うと手を出さずにはいられなかった。
このまま元気に長生きして、
猫の寿命を全うして欲しいと願うばかりです。

そうそう、カリカリは必需品。でも全然足りなかったの!
次回はノミとり櫛と爪切りも持って行かなくっちゃ(笑)


柚子さん

コメントありがとうございます。
そうなんです。顔はクミンに似てたんだけど
クミンのこんなに小さい頃は知らないから
ギンガが離乳の時期はこんな感じだったなぁ・・・と。
色々思い出してたら別れるのが辛かったけど
知らない人の所じゃないので、また会えるはず。
キトンブルーが何色になるのか、楽しみにその日を待ちます♡


ねこぺんさん

ありがとうございます。
道端でママを捜していたのか
お腹を空かせていたのか・・・
あんなに必死に鳴いていた仔猫が
今はご飯の心配をすることなく
温かい部屋の中でパパに甘えて夜を越せる・・・
本当にそれだけで幸せなのに
知ってる人だからまたきっと会える・・・
嬉しさ倍増です♡♡







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Puko プーコ ♀
1996年9月10日生まれ(推定)
生後2ヶ月頃、傷だらけで知人宅の庭先に現れたため保護され、
その日のうちに何故か我が家に。
人見知りだったが、今では
抱っこ大好きの甘えん坊さん。


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Ginga ギンガ ♂
1998年6月10日生まれ(推定)
2011年4月10日
(12歳10ヵ月)空に還る。
初めてミルクから育て
私の腕の中で旅立った
我が家の初代王子。


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Perla ペルラ ♀
2008年7月16日生まれ(推定)
生後2週間程度で、
人も入れないビルの隙間で
鳴いている所を近所の方が発見。 たまたまそこに通りかかり、
一緒にレスキュー隊を呼んだ事が縁で我が家の一員に。
まだまだ遊び盛りの、
マイペースなお嬢猫。


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Monaca モナカ ♀
2010年8月20日生まれ(推定)
生後2ヶ月くらいで
近所の駐車場にて発見し保護。
3ニャンと
仲良くなれそうなので、
そのまま我が家のコに。
野良ちゃんだったせいで、
未だに怖がりさん。
早く馴れてくれないかなぁ~。

Cumin クミン ♂
2013年3月26日生まれ
麻布十番の譲度会で出逢う。
埼玉のWell Cat Home
タンタンよりやって来た
ギンガ以来の我が家の王子。
ただいまスクスク成長中♪

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Author:cona
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