tanto tempo 4匹の猫との暮らし

 日々の猫、ときどき旅とご飯の記録。

塀の中の声

ペルに出会ったのは、2年前の7月27日の夕暮れ時。
ちょうど日曜日で近所のスーパーに買い物に行ったその帰り道でした。
額縁屋の前で立ち話をしていた男性から、似合わない仔猫という言葉が聞こえ、
気になって声をかけると、このビルと塀の隙間で朝から仔猫が鳴いていて、
救出したいけれど、その隙間が狭すぎて出来ずに困っているとの話でした。
すぐそこだというので、案内してもらい耳を澄ませると塀の中から
ミャウミャウとかすかに頼りない仔猫の鳴き声が聞こえました。
朝からほぼ同じ場所で鳴いているということは、まだあまり動けないのでしょう。
分かっているのはこのままだと、ずっとこのまま。
ここで命を落としてしまうということ。レスキュー隊を呼んで下さいと
お願いすると、荷物を置きに一旦家に帰りました。

2008年7月27日23:04 保護当日 (200g)
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本来なら親猫に甘えたいところだよね。でも助かって良かった~。

その後すぐに戻りましたが、誰も居なくなっていたので額縁屋に入ると
一人は立ち話をしていたご本人。
どうやら、見つけたのはもう片方の男性で、同じビルの3階の麻雀屋の方とのこと。
麻雀屋・・・あまりに接点のない世界に緊張しましたが、
思い切って訪ねると、先ほどの彼がいて電話はしたが、まだ来ないとのこと。
そしてこの窓の真下に見えると、仔猫の位置を教えてもらいましたが、
すでに日は傾きかけていて塀の内側は真っ暗で何も見えませんでした。
取りあえず仔猫が救出されたら引き取れるかと質問すると、答えは無理。
ということは? 私かぁ・・・。嬉しい様な、困った様なフクザツな思いの中、
ここで待っていても仕方ないのでレスキュー隊が来たら呼んでもらえる様、
自分の携帯番号を渡し、その場を後にしました。
けれど・・・待っていられず、結局その足で近くの消防署に駆け込むことに。
事情を説明するとすぐ出動してくれることになり、準備が整うまで待っていました。
が、ここで響いたサイレン! 火事のため緊急出動に。
火を消し止めたら、現場に向かってくれると言うので自宅で待機することに。
とは言えただ待つのも落ち着かないので、近くのドン・キホーテに仔猫用のフードを
買いに行くと虫取りアミを見つけ、もしかしたら自力で救出出来るかも?と購入。
しかし、塀が高すぎてまるで話にならず。シクシク。なんてバカ!
仔猫にもうちょっと待っててねと言い残し、しょんぼり自宅へ。

保護当日23:24            23:25 
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ミルクも、お風呂も済ま少し落ち着いたところ。
どこに連れられて来たのか分からず不安げな表情。でも、もう大丈夫だよ。


・・・ところが、ガーン!  
慌ててたせいで家の鍵を忘れたらしく、中に入れず。
閉める時には鍵要らずという最新マンションの技術が裏目に。
管理会社に電話をかけ(携帯に番号を登録してて良かった~)
部屋の前で虫取りアミを持つ怪しいおばさんになる私。トホホ
一時間後やっとに家の中に。そして時刻はすでに9時すぎ。
火事はもう消えてもいいと思うんだけど・・・
ハラハラしながら待っていると1時間後やっとレスキュー隊が来るとの電話が。
慌てながらも今度はちゃんと鍵と仔猫用にバスケットを持って現場に急ぎました。

しばらくするとオレンジの派手なつなぎを着たレスキュー隊員が4人も来てくれました。
一人が手を組んで作った足場を一人が軽々と上ると、あっという間に塀の上に。
足場を組んだ人が今度はライトを照らし、別の一人が指示を。
残った一人はただ私たちと一緒に見守っていました。
しかし、大きな虫取りアミのようなアミを塀の隙間に垂らすも、
ゴミに引っかかり仔猫に届かず・・・ドキドキと祈る様な気持ちで待つ事数分。
何度目かのチャレンジでやっと仔猫を無事捕獲。
救出しても引き取り手がないと保健所行きになるとの話だったので、
どなたが連れて帰りますか?と問われた時には、真っ先に手を上げていました。

2008年7月28日 保護翌日(240g)事務所にて。
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乳飲み子を置いておけずギンガ以来の10年ぶりの子連れ出勤。
わずか1日で40g増。口にしたもの全て身になる感じ。スゴい生命力に感動!
しかも、たった半日で前日の不安げな表情とはすっかり変わり、
別猫のようにリラックスした顔は、すでに飼い猫の
表情のよう(笑)

大きなアミからこぼれて来た、小さな白い固まりを両手のひらで受け止めると、
仔猫は暖かく、怪我もなくちゃんと生きていました。ジーン(涙)
想像していた以上に小さかったので、麻雀屋の方に一旦仔猫を預け、
再びドン・キホーテで赤ちゃん用のミルクを購入し、もう一度仔猫を受け取ると、
もう大丈夫。大丈夫だからね。えらかったね。良く我慢したね。
と、仔猫を励ましながら家に帰りました。

家に着くとプーコとギンガが近寄って来るのを、逃げるように遮り、
お腹が空いているはずなので、まずはミルク。
でも、鳴き疲れていたのでしょうね、あまり飲んではくれませんでした。
その後チョンチョンと刺激すると、オシ○コはしてくれましたがウン○は出ず。
仕方ないので、次はバスルームに入って、
身体を洗いノミ取りブラシでノミ退治。見ているだけでかゆくなるほど、
白い毛の中を目の縁にまでたくさんのノミが動いていました。
これだけのノミが付いているということは、ノラちゃんの子供でしょう。
保護した場所も人の手が届きにくい場所で、故意に誰かが捨てたとは考えにくいし。
前日までは鳴き声は聞いてなかったというので、多分親猫が隠すつもりで
そこまで運んだけれど忘れてしまった・・・というようなことなのかなぁ。

ギリギリのところで、やっと繋がった命。ペルは本当にラッキーだったと思います。
辛い思いをした分幸せになろうね、と育てる覚悟を決めた夜でした。
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Comment

2010.07.02 Fri 10:51  

ペルちゃんは 数々の試練を乗り越えて、
そして奇跡のような運命の糸を ちっちゃい手でたぐりよせて、
necomammaさんのところにやってきたんですね・・・(じーん)

当時のnecomammaさんのドキドキ感が伝わってきて、
読みながら「ふたりとも、がんばれ!」って 応援しちゃいました。
(虫取り網を持って待つ姿には ふきだしちゃったけど・笑)

それにしても・・・
たくさんの人の善意が集まって 仔猫の命を救ったのに、
「引き取る人がいなかったら保健所へ」っていうのは
いったい何なんでしょう・・・。

ペルちゃんは、necomammaさんのところに来れて
ほんとーーーーに、幸せですね!
これからも、みんな仲良くね♪


※ナナちゃん・・・悲しいけど、大好きな家族に愛されて
とっても幸せでしたね。絶対、また会えますよ!!

2010.07.02 Fri 11:55  ありがとうございます。

ご訪問&コメントありがとうございます。

本当にドキドキの長い、長い夜でした。
救出までにとても長い時間がかかり、
半分あきらめかけていたので、
無事に保護出来た時は、涙がでました。

確かに、保健所なんて、ひどい話しです。
乳飲み子がそこで、生きられるはずがないのに・・・。
悲しいですがこれが現実のようです。

実はこのペルが、
例の生まれ変わりを感じた猫なんですよね。
長くなるので、その話しはまた今度させて頂きますね。

ナナちゃんにも、またいつか会えると信じてます。
暖かいコメント、本当にありがとうございました。







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Puko プーコ ♀
1996年9月10日生まれ(推定)
生後2ヶ月頃、傷だらけで知人宅の庭先に現れたため保護され、
その日のうちに何故か我が家に。
人見知りだったが、今では
抱っこ大好きの甘えん坊さん。


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Ginga ギンガ ♂
1998年6月10日生まれ(推定)
2011年4月10日
(12歳10ヵ月)空に還る。
初めてミルクから育て
私の腕の中で旅立った
我が家の初代王子。


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Perla ペルラ ♀
2008年7月16日生まれ(推定)
生後2週間程度で、
人も入れないビルの隙間で
鳴いている所を近所の方が発見。 たまたまそこに通りかかり、
一緒にレスキュー隊を呼んだ事が縁で我が家の一員に。
まだまだ遊び盛りの、
マイペースなお嬢猫。


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Monaca モナカ ♀
2010年8月20日生まれ(推定)
生後2ヶ月くらいで
近所の駐車場にて発見し保護。
3ニャンと
仲良くなれそうなので、
そのまま我が家のコに。
野良ちゃんだったせいで、
未だに怖がりさん。
早く馴れてくれないかなぁ~。

Cumin クミン ♂
2013年3月26日生まれ
麻布十番の譲度会で出逢う。
埼玉のWell Cat Home
タンタンよりやって来た
ギンガ以来の我が家の王子。
ただいまスクスク成長中♪

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Author:cona
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よろしくおねがいします。

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